“催馬楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:催馬樂
読み方割合
さいばら92.6%
サイバラ7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源氏は御簾みすぎわに寄って催馬楽さいばら東屋あずまやを歌っていると、「押し開いて来ませ」という所を同音で添えた。源氏は勝手の違う気がした。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
田楽でんがく、狂言、民謡、又は神楽、雅楽、催馬楽さいばらなぞいうものの中から、芸術的に高潮した……イイナア……と思われる処だけを抜きあつめて
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かうした形が、日本芸能普通の姿だつたと見えて、同じ事は、神楽と催馬楽サイバラとの上にも行はれたのである。
それ以前から必、神遊びが神事芸能としての享楽方面を拓いて居たには違ひないが、一躍して芸能の喜びを覚えさせるやうになつたのは、神楽が栄え、催馬楽サイバラを分出させた頃からであらう。
神賑ひ一般 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)