“追儺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついな85.7%
つゐな14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ず『追儺ついな』である。羅馬ローマの古俗がどうのこうのといってあるが、実は文界の魔障を追い払う意味を裏面に含めたものである。
『日本百科辞典』巻七、追儺ついなの条にも明示された通り、当夜方相は戈で盾をたたき隅々すみずみより疫鬼を駈り出し、さて十二獣を従えて鬼輩を逐い出すのだ。
 大磯の追儺つゐなの男豆打てば脇役がいふ「ごもつともなり」 その大雪の光景は又 海人あまの街雪過ちて尺積むと出でて云はざる女房も無し と抒述されてまるで眼前に見る様だ。
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)