“衾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふすま64.9%
よぎ18.7%
しとね8.2%
フスマ2.2%
ぶすま1.5%
ふとん1.5%
やぐ1.5%
きん0.7%
ぶとん0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あはれ新婚げて、一年かならず、戰地つて出立つたには、んでかなかつたのも、嬉涙れたのであつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
遠近ではが勇ましく啼いた。市郎はを蹴って跳ね起きた。家内の者共は作夜の激しい疲労に打たれて、一人もまだ起きていない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
から、枕の類にまで事寄せ、あるひは戀とし、あるひは哀傷として、詩にも作られ、歌にも詠まれ、文章にも綴られて來たのは
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
紐を解き敷いて、折り返しれば、やがて夜のにもなりまする。天竺の行人たちの著る僧伽梨と言ふのが、其でおざりまする。早くお縫ひあそばされ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
スッポリ雪の厚を着せられて、おかげで烈しい寒風はのがれるかわり、ありがたいお天道さまも直かには拝めず、ずいぶん淋しいといえば淋しいけれど、時おりは
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
私はうわべに迷わされたようなふりをしておりますと、彼奴はをあけて入りかけましたが、また驚いて、どうして刃物があるのだといいました。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
元豊は湯気にされて苦悶しながら大声を出して出ようとした。小翠は出さないばかりかを持って来てそのうえからかけた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
又曰く未茗椀換觥船、何復繊腰伴酔眠、家有縞衣侍吾返、孤衾如水已三年と。彼は喪に在るの間其愛妻とすらを共にせざりし也。如何ぞ独り長崎に於てのみ堕落せんや。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
そして夜具の中へはいろうとした、そばに寝かせてある康三郎をみて寒いかなと思い、すぐ立っていって薄いほうの掛けをとりだした。
日本婦道記:桃の井戸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)