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『一夜のうれい』
ふりがな文庫
『
一夜のうれい
(
いちやのうれい
)
』
夜は早十時を過ぎたり。されど浮立たざる心には、臥床を伸べんことさえ、いとものうし。まして我は寝ねてだに、うれしき夢見るべき目あてもあらぬ墓なき身なれば、むしろ眠らずして、この儘一夜を闇黒の中に過すべきか、むしろこの一夜の永久なる闇黒界になら …
著者
田山花袋
初出
「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館、1896(明治29)年7月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
欷歔
(
すすりあ
)
衾
(
きん
)
溢
(
あふれ
)
出
(
いだ
)
揺
(
うご
)
尊
(
たつと
)
起
(
おき
)
些少
(
いささか
)
背
(
せな
)
浮
(
うき
)
或
(
あるい
)
思
(
おもい
)
寝
(
い
)
匕首
(
ひしゅ
)
能
(
あた
)
傍
(
かたわら
)
凄
(
すさま
)
未
(
ま
)
月明
(
げつめい
)
保姆
(
うば
)
俄
(
にわ
)
臥床
(
ふしど
)
遠吠
(
とおぼえ
)
綿
(
わた
)
覚
(
さと
)
詮方
(
せんかた
)
生命
(
いのち
)
中
(
うち
)
然
(
しか
)
守歌
(
もりうた
)
海嘯
(
つなみ
)
儘
(
まま
)
来
(
きた
)
早
(
はや
)
料
(
はか
)
労
(
つか
)
慰
(
なぐさ
)
嚇
(
おど
)
幾何
(
いくばく
)
小児
(
こども
)
尊
(
とうと
)
墓
(
はか
)