“遠吠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおぼえ55.6%
とおぼ33.3%
とほぼえ5.6%
とほゞえ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時計を出して見ると十一時に近い。これは大変。うちではさぞ婆さんが犬の遠吠とおぼえを苦にしているだろうと思うと、一刻も早く帰りたくなる。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ふたりのどもは、みちうえでであった、おばあさんにかって、ちょうど、臆病犬おくびょういぬが、遠吠とおぼえをするときのように、ののしっているのでした。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
これも狼連の遠吠とほぼえ惡戯わるさに脅えて、尻をモヂモヂさして居るから、何時飛出すかわからない、お願ひだから來て泊つてくれ、決して親分を困らせるやうなことはしないからと——
あいちやんはいまこそげるにときだとおもつてにはかにし、つひにはつかれていきれ、いぬころの遠吠とほゞえまつたきこえなくなるまではしつゞけました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)