“とほぼえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠吼50.0%
遠吠25.0%
長吠25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく見ると其の中にも雌の歓心を得てゐる犬とゐない犬とがあつて、怪しげな遠吼とほぼえのやうな声を出して吠え立てゝゐるのは其のゐない方の犬であることが判る。
落葉降る下にて (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
これも狼連の遠吠とほぼえ惡戯わるさに脅えて、尻をモヂモヂさして居るから、何時飛出すかわからない、お願ひだから來て泊つてくれ、決して親分を困らせるやうなことはしないからと——
をんな暫時しばし恍惚うつとりとしてそのすゝけたる天井てんじやう見上みあげしが、孤燈ことうかげうすひかりとほげて、おぼろなるむねにてりかへすやうなるもうらさびしく、四隣あたりものおとえたるに霜夜しもよいぬ長吠とほぼえすごく
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)