“尊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうと27.8%
たっと20.7%
たふと10.6%
みこと9.3%
たつと7.0%
たっ5.7%
たうと2.2%
とう2.2%
たふ2.2%
そん1.8%
あが1.3%
うやま0.9%
0.9%
たうとみ0.9%
たか0.9%
たつ0.9%
とおと0.9%
ミコト0.9%
ムチ0.9%
たっとん0.4%
たと0.4%
0.4%
とうとぶ0.4%
タフト0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは因縁こそ実にくそれを飽迄も大切にすべきものだと信じてります。其処に優しい深切な愛情が当然るのであります。
かくして常に生よりも死をいと信じている私の希望と助言は、ついにこの不愉快にちた生というものを超越する事ができなかった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平日していはれしは、我雪頽れしとき筆をりてたりしは、仏経なりしゆゑたゞにやはとて一念仏申て書居れり
と、へいって持ってきたのは、ふるい二つの仮面である。あおい烏天狗仮面蛾次郎にわたし、白い仮面を竹童にわたした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
果して暫くするうちに、い儀式をする時の感じが次第に弱くなつた末に、とう/\只の習慣で贄を捧げてしまふやうになつた。
そこへ気がついた時が人間の生涯中もっともありがたい期節である。自分で自分の馬鹿を承知しているほどとく見える事はない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
以上概括して特質げると、神佛いもの、幽靈いもの、化物可笑しなもの、精靈しいもの、怪動物面白いものとる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
夕の御饌が嘗であるのに、それに先だっていかにとい諸国の神々でも、前々から御相伴をするとは考えられないことである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
窮理してなるにあらず実践しと云はんや。魚肴生臭きがからず蔬菜土臭しといへどもとし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
なおさらなこと、天皇御自身にも九五を、自由のない不幸な地位などとは、ゆめ御思惟するはずもあるまい。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその優美さ絢爛さにも増して、数百人の侍女や奴隷たちから姫君とめられているロゼリイスの美しさ、気高さというものは!
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
余「何とも聞きませんよ」お浦「道さん、貴方のう貴婦人は立派な素性です事ねエ。中働きの癖に情夫を拵えて出奔して、爾して古山お酉と云う本名を ...
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
何しろ新材料と云うで、近所の年寄や仲間に話して聞かせると辰公は物識りだとてられる。迚も重宝な物だが、生憎、今夜は余り材料が無い。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
○つくしにいたり玉ひては不出門行といふを作り玉ひて、寸歩門外へいで玉はず。是朝廷、御身の謫官たるをつゝしみたもふゆゑなり。
玉敷の都の中に、を並べを争へる、しき人の住居は、代々てつきせぬものなれど、これをまことかとぬれば、昔ありし家はなり。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ちと御呵ばしてさりませと文句たすれど學士にもめず、そのなきがときなり、反對かへられなばおどのにも療治が六ツかしからん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母親はその金をさもそうに押しいただくまねをして、立って神棚えた。神棚には躑躅と山吹とが小さい花瓶に生けて上げられてあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
即、其最明らかなのは、皇子の場合に窺はれる。天子の御代役を勤められる、謂はゞ摂政の位置に居られる方には、特別に皇子と称へてゐた。
ふかぶちのみづやればなの神・しこぶちなどからなども、水神に絡んだ名前らしく思はれる。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯我独尊を称したる釈迦如来は、絶対に自らを尊べり、絶対他力を唱えたる親鸞は絶対に他をで自個をせり、孔子耶蘇とは他を尊んでまた自個を尊べり
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
人畜の道にして。その欲を得遂げざれども。耳に妙法のきをて。…………おなじ流に身をて。共に彼岸に到れかし。
私達は、先生の周囲を、円陣を作って、歌い踊りながら、戦争というものが、どんなにうといものか、人間と生れて戦争にゆかないものは、不具者に劣る者だと教え込まれた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
海へ野山に白旗たなびき天地震動せば万民天主を時至るべきや
島原の乱雑記 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
其にどこまでも知識をんだ人だ。内典の學問ばかりか、外典は固より、陰陽から遁甲の學、もつと遠く大日教の教義まで知りぬいた人だつた。あゝあの學問の十分の一もおれにはない。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)