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尊
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とう
ふりがな文庫
“
尊
(
とう
)” の例文
夕の御饌が嘗であるのに、それに先だっていかに
尊
(
とう
)
とい諸国の神々でも、前々から御相伴をするとは考えられないことである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
あの
尊
(
とう
)
とかりし我熱情の、
徒
(
いたず
)
らに消耗された事を思い嘆くあまりの、焦燥から来た我執とみなければなるまい。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
あな
尊
(
とう
)
とや観世音
菩薩
(
ぼさつ
)
、
忝
(
かたじ
)
けなや勢至菩薩。筏の
舳
(
へさき
)
に立って、早や招いていらるるぞ。やっしっし、やっしっし、それ筏は着くぞ。あの
妙
(
たえ
)
なる響は極楽鳥の鳴き声じゃな。
或る秋の紫式部
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
花毯ばかりではない、すべて支那の器具は皆抜けている。どうしても馬鹿で気の長い人種の発明したものとほか取れない。見ているうちに、ぼおっとするところが
尊
(
とう
)
とい。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
拈華微笑
(
ねんげびしやう
)
の
尊
(
とう
)
とさに
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
我邦
(
わがくに
)
の現在「にひなめ」と呼んでいる
尊
(
とう
)
とい式典と、二者だいたいに同じものということを、意識した上での用法であったかという点である。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
伝わっているようにも
承
(
うけたま
)
わるのは
忝
(
かたじけな
)
いことで、少なくとも是は一国の古事を学ばんとする者に、或る方法を設けて
与
(
あず
)
かり知らしめておくべき
尊
(
とう
)
とい事実であった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“尊”の意味
《名詞》
(ソン)中国古代の酒器。
(みこと)神や神格化された人物に付ける敬称。
(出典:Wiktionary)
尊
常用漢字
小6
部首:⼨
12画
“尊”を含む語句
尊敬
尊重
尊者
日本武尊
素盞嗚尊
尊澄
天真宗豊祖父尊様
尊体
足利尊氏
本尊
尊氏
武尊
尊崇
尊王攘夷
唯我独尊
地蔵尊
素戔嗚尊
自尊心
伊弉諾尊
尊公
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