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地蔵尊
読み方 | 割合 |
じぞうそん | 87.5% |
ぢざうそん | 12.5% |
松陰神社で
旧知の世田ヶ谷往還を世田ヶ谷
宿のはずれまで歩き、交番に聞いて、
地蔵尊の道しるべから北へ里道に切れ込んだ。
七、八
軒さきの
横町から、
地蔵行者の
菊村宮内が、れいの
地蔵尊の
笈摺を
背負って、こっちへ向かってくるのが見える。
其の
地蔵尊が、
前の
方から
錫杖を
支いたなりで、
後に
続いた
私と
擦違つて、
黙つて
坂の
方へ
戻つて
行かるゝ……と
案山子もぞろ/\と
引返すんです。