“菊村宮内”の読み方と例文
読み方割合
きくむらくない100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天狗てんぐつめからのびあがって、こう答えた神官は、すなわち菊村宮内きくむらくないである。松の枝に手をささえて、波うちぎわを見おろした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
力なくこういうと、神官しんかん菊村宮内きくむらくないは、天狗てんぐつめからすべりおちるように、よろよろと島のなかへすがたをかくしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こぶだらけになった蛾次郎と、みみずばれをこしらえた竹童とが、菊村宮内きくむらくない住居すまいのほうで、かた苦しくすわらされていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)