“地蔵菩薩”の読み方と例文
読み方割合
じぞうぼさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういって地蔵行者じぞうぎょうじゃは、小さい手に取りまかれながら、背なかあわせにおぶっている地蔵菩薩じぞうぼさつとそっくりのような人のよい笑顔えがおをつくった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暮れ果てずともしは見えぬが、その枝の中を透く青田越あおたごしに、屋根の高いはもう我が家。ここの小松の間を選んで、今日あつらえた地蔵菩薩じぞうぼさつを——
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その部屋の飾りつけは、夜明けだか夕暮だか分らないけれど、峨々ががたるいわおを背にして、頭の丸い地蔵菩薩じぞうぼさつらしい像が五六体、同じように合掌がっしょうをして、立ち並んでいた。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)