“菩薩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼさつ94.9%
ボサツ2.5%
ひと1.3%
ぼさち1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花によって荘厳しょうごんされているということで、仏陀への道を歩む人、すなわち「菩薩ぼさつ」の修行をば、美しい花にたとえて、いったものです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
併し、残された刀自・若人たちの、うちマモる画面には、見る/\、数千地涌スセンヂユ菩薩ボサツの姿が、浮き出て来た。其は、幾人の人々が、同時に見た、白日夢ハクジツムのたぐひかも知れぬ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すぐれた智慧をもっている菩薩ひとは、いまし生死をつくすに至るまで、つねに衆生の利益りやくをなして、しかも涅槃におもむかず」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
されど戸障子とさうじのはづるる音にや、あまりにおそろしき音すれば、物も覚えず。今の間に家も崩れ、有限の人こゝにて死ぬらむかと、目を閉ぢつつ、大慈大悲の観世音菩薩ぼさちと声高う唱へぬ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)