“八幡大菩薩”の読み方と例文
読み方割合
はちまんだいぼさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熊野牛王くまのごおうの誓紙には、日本国中の大小神祇じんぎ八幡大菩薩はちまんだいぼさつ愛宕山権現あたごやまごんげん、ところの氏神にも、違背いはいあれば御罰をこうむらんと明記してある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道場壇上の正面、天照皇大神宮あまてらすこうたいじんぐう八幡大菩薩はちまんだいぼさつ——二柱の御名をしるした、掛軸の前には、燭火が輝き、青々とした榊が供えられていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
彼はそう云う苦痛の中にも、執念しゅうね敵打かたきうちの望を忘れなかった。喜三郎は彼の呻吟しんぎんの中に、しばしば八幡大菩薩はちまんだいぼさつと云う言葉がかすかに洩れるのを聞いた。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)