或敵打の話あるかたきうちのはなし
肥後の細川家の家中に、田岡甚太夫と云う侍がいた。これは以前日向の伊藤家の浪人であったが、当時細川家の番頭に陞っていた内藤三左衛門の推薦で、新知百五十石に召し出されたのであった。 ところが寛文七年の春、家中の武芸の仕合があった時、彼は表芸の槍 …
作品に特徴的な語句
しゅう かたじけな ゆるし しも 仕合しあい しりぞ かた こい いまだ 寺詣てらもう 願書ねがいしょ びと むらが めん 便びん あらわ 口惜くちお まばら 一行いっこう 一言いちごん かみ 容易ようい くだ 家中かちゅう 日向ひゅうが 山陰さんいん 今朝こんちょう 文字もじ 機会しお 仲間ちゅうげん ほう さむらい 背負せお 脇差わきざ おのずか かたわら おと さぐ せき 振分ふりわ かさ うけたまわ 手足しゅそく ふさが こく はなはだ うたい 町家ちょうか もう 番頭ばんがしら 悄々すごすご あきない 商人あきゅうど うらみ のち 後見うしろみ 行燈あんどう まぎ さかずき 紅梅こうばい 粗忽そこつ くじ 算筆さんぴつ 竹刀しない うかが やつ 私儀わたくしぎ 神方しんぽう 知行ちぎょう 相方あいかた 目深まぶか ますます 黒紬くろつむぎ よう 松山まつやま 松江まつえ まくら 柄前つかまえ 柔弱にゅうじゃく なつめ かえで 槍術そうじゅつ あざむ 気色けしき 求馬もとめ 洗湯せんとう 界隈かいわい ねら 由縁ゆかり 甲斐かい あと