“願書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんしょ36.4%
ねがひしよ27.3%
ねがいしょ18.2%
ぐわんしよ9.1%
ぐわんじよ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取調役はそれをひらいて、いちの願書がんしょと引き比べた。いちの願書は町年寄まちどしよりの手から、取り調べの始まる前に、出させてあったのである。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
眞志屋文書に文化以後の書留と覺しき一册子があるが、惜むらくはその載する所の沙汰書さたしよ伺書うかがひしよ願書ねがひしよ等には多く年月日がけてゐる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
どうするかというと、願書ねがいしょというものを書いてお奉行様ぶぎょうさまに出すのである。しかしただ殺さないでおいてくださいと言ったって、それではきかれない。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いましめ廣庭ひろにはには吉原宿名主問屋本陣ほんぢん組頭宿役人並居たり公用人櫻井文右衞門兩人が願書ぐわんしよを以て入側いりかはに進み出島田宿藤八同人養女節とよぶ時用人ハツと平伏なすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
始め手代四人へ賄賂まいないつかはしけるに下役の黒崎くろざき又左衞門は異儀いぎなく承知なし又々願上の手續てつゞきを内々差※さしづしければ九郎兵衞は渡りに舟と再び願書ぐわんじよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)