“願事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねがいごと66.7%
ねぎごと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんな願事ねがいごとでもかなふけれど、其かはり生命いのちにえにせねばならぬおきてぢやわいなう、何とまた世の中に、生命いのちらぬといふねがいがあろか、かつしやれ、お嬢様、御存じないか、というたれば。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
答『そのとおり……。かみまつられている以上いじょういずれもみな立派りっぱ修行しゅぎょうめる女神めがみばかりで、土地とち守護しゅごもなされば、また人間にんげん願事ねがいごとも、それがただしいことであれば、よろこんでかなえてくださる……。』
もしそのために祈りし時は必ず「もし御意みこころかなわば」の語を付せり、自己の願事ねぎごとを聴かば信じ、きかずば恨むはこれ偶像にねがいを掛けるもののなす所にして、基督信者の為すべき事にあらざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ときどきは神秘に属する無理な人間の願事ねぎごとをも土民はこどもに山へ取次ぐよう頼んだ。こどもは苦笑しながら、しかし引受けた。冥通の力によって山に土民たちの望むことを聴き容れさしてやった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)