“願掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんが35.5%
がんがけ22.6%
がんか19.4%
ぐわんが6.5%
がんかけ6.5%
ぐわんかけ6.5%
ぐわんがけ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時に全国諸社の奉幣ほうへいを遊ばすので、なにか一つの社だけに願掛がんがけをすることが、ほかをおろそかにするように感じられたのであろう。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
酒は謹まなけりゃならんから止せと、親にも云われて、弁天様へ願掛がんがけをして酒を断ちましたが、さてこうなるとまた飲みたいものと見えます。
土着の人は、何事の願掛がんかけもかなうとかいって、可笑おかしいことには線香を上げるかと思うと、生魚を上げたりして、その信仰に神と仏の区別をもっていないようです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御利益ごりやくひとへに願ひますと無理な願掛ぐわんがけをして、寿命じゆみやうを三ねんちゞめたので、おまへいたのは二十一日目にちめ満願まんぐわんぢやアないか、わたし今朝けさめてふとると、四辺あたりが見えないんだよ
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
たった今、その美しい奥方様が、通りがかりの乞食を呼んで、願掛がんかけは一つ、一ヶ条何なりとも叶えてやろうとおっしゃります。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
始終神様に願掛ぐわんかけをしてゐたといふ事だ。
古松研 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「私承はる事が出来たら、それが一日も早く成功するやうに神様にお願掛ぐわんがけしますわ。」