願掛ぐわんが)” の例文
御利益ごりやくひとへに願ひますと無理な願掛ぐわんがけをして、寿命じゆみやうを三ねんちゞめたので、おまへいたのは二十一日目にちめ満願まんぐわんぢやアないか、わたし今朝けさめてふとると、四辺あたりが見えないんだよ
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
えぬ、一生いつしやう大難たいなんでござりますと、御新姐樣ごしんぞさまをおをがまをして、の二十さき大巖おほいは不動樣ふどうさままをすのへ、おこもりの願掛ぐわんがけにまゐりたい、といてせて、れまでにも毎々まい/\
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うかしてうすくとも見えるやうにしてげたいと思つて、茅場町かやばちやう薬師やくしさまへ願掛ぐわんがけをして、わたし手探てさぐりでも御飯ごぜんぐらゐはけますから、わたしつぶしても梅喜ばいきさんのけてくださるやう
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
はてな……わたしつぶれたか知らん、わたしが見えなければきつと梅喜ばいきさんのいたらう、それとも無理な願掛ぐわんがけをたからわたしばちあたつてつぶれたのかと思つて、おど/\してゐるところ
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)