“満願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんがん75.0%
まんぐわん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊寛 満願まんがんの夜成親殿は秘密の露顕ろけんすることを恐れて七人の僧侶を殺して、その死骸しがいを地の中に埋めました。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
こうして七日目の満願まんがん三更よなかだった。誰もが神気朦朧もうろうとしているうちに、宋江は夢ともうつつともなく一きょの白い光芒こうぼうが尾をひいて忠義堂のそとの地中にちるのを見た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると一心いつしんとほりましてか、満願まんぐわんの日に梅喜ばいきは疲れ果てゝ賽銭箱さいせんばこそば打倒ぶつたふれてしまふうちに、カア/\と黎明しのゝめつぐからす諸共もろとも白々しら/\が明けはなれますと
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
御利益ごりやくひとへに願ひますと無理な願掛ぐわんがけをして、寿命じゆみやうを三ねんちゞめたので、おまへいたのは二十一日目にちめ満願まんぐわんぢやアないか、わたし今朝けさめてふとると、四辺あたりが見えないんだよ
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)