“打倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶったお46.7%
うちたお15.6%
ぶつたふ15.6%
うちたふ6.7%
ぶんのめ4.4%
うちたを2.2%
ぶちたお2.2%
ぶツたふ2.2%
ぼっころ2.2%
ノック・アウト2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に奇怪中の奇怪事は、書斎に打倒ぶったおれていた、血みどろの小川の死体が、ぜ、誰によって、どこへ、運び出されてしまったのか。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
是等これらの人々何が為に此室にきたりたるぞ、余は怪むひまも無く床の真中に血に塗れたる死骸あるに気附たり、小柄なる白髪の老人にして仰向あおむき打倒うちたお
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
月に一度くらゐは打倒ぶつたふれて、口から泡を吹いて苦悶するのであつた。しかし、力は人並傑れてゐて、荒働きによく堪へた。
吉日 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
忽ち其所へ打倒うちたふめつなぐりに打据うちすゑたり斯る所へ半四郎は彼早足かのはやあしも一そうはげしく堤の彼方へ來懸きかゝりて遙か向うを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何有なあに!』とお由は又言つた。そして、先刻さつきから三度目の同じ弁疏いひわけを、同じ様な詰らな相な口調で付加へた、『晩方に庭の台木どぎ打倒ぶんのめつてつたつけア、腰ア痛くてせえ。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『しまつたツ。』と一聲いつせいわたくしも、日出雄少年ひでをせうねんも、水兵すいへい稻妻いなづまも、一度いちどにドツとまへほう打倒うちたをれて、運轉臺うんてんだいから眞逆まつさかさまおとされた武村兵曹たけむらへいそうが『南無三なむさん大變たいへん!。』とさけんで飛起とびおきたときは、無殘むざん
一人が逃げにかゝる処を飛込んで打倒ぶちたおし、一人が急いで林の中へ逃げ込みますから、跡を追って参ると、安田一角が野袴のばかまを穿き、長い大小を差し、長髪に撫で附け
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中にはなぐれと叫ぶ者も無いでは無かツたが、議案は遂に成立しなかツた。取分け酷目みじめな目に逢はされたのは、先頭第一に解剖室へ跳込をどりこむでそして打倒ぶツたふれた學生で。これが一平に出口を塞がれて了ツて。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
めえの御亭主が脇差を抜いて追掛おっかける時に、私が打倒ぼっころんだ上へまたがって殺すべえとするから、一生懸命に人殺しい/\と云うと、其の時向山むこうやまを通り掛けたのは貴方あんたあにさんで、鹿を打遁ぶちにがしてけえみち
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
顎打アッパー・カット直突ストレート横打スイング、どの一撃だとて、それがまともにはいったらいっぺんに打倒ノック・アウトされるのはきまっている。あの電光のように早い打撃。
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)