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打倒
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うちたお
ふりがな文庫
“
打倒
(
うちたお
)” の例文
是等
(
これら
)
の人々何が為に此室にきたりたるぞ、余は怪むひまも無く床の真中に血に塗れたる死骸あるに気附たり、小柄なる白髪の老人にして
仰向
(
あおむき
)
に
打倒
(
うちたお
)
れ
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
道化人形が倒れ、鬼人形が倒れ、女幽霊の人形が倒れ、三つ目小僧が倒れ、次々と人形共は、大砲のキルク玉に
打倒
(
うちたお
)
されて、丘の蔭に姿を消して行った。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いや
蒼空
(
あおぞら
)
の下へ出た時には、何のことも忘れて、
砕
(
くだ
)
けろ、
微塵
(
みじん
)
になれと横なぐりに体を
山路
(
やまじ
)
へ
打倒
(
うちたお
)
した。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手をぶるぶる
慄
(
ふる
)
わせ、血走った両眼を見開いて、恐ろしい幻影を見詰める様であった。が、それも一瞬、彼女はあっ! と叫びながら恐怖の悲鳴を上げて
打倒
(
うちたお
)
れた。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
人のネンを
打倒
(
うちたお
)
して手の幅一つだけ離すことができれば、それを取って自分のものとしたという。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
此方
(
こなた
)
は数十人の役人、
突棒
(
つくぼう
)
刺叉
(
さすまた
)
鉄棒
(
てつぼう
)
などを携えて、取押えようと必死になって働いて居りますが、何しろ
死者狂
(
しにものぐるい
)
の罪人ども、荒れに荒れて
忽
(
たちま
)
ち役人も三四人
打倒
(
うちたお
)
されました。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
やがて友之助と立花屋の
主人
(
あるじ
)
を
召捕
(
めしと
)
って
相生町
(
あいおいちょう
)
の名主方へ
引立
(
ひきた
)
てゝまいりました。玄関には
予
(
かね
)
て
待受
(
まちう
)
けて居りました小林藤十郎、左右に手先を
侍
(
はべ
)
らせ、友之助を駕籠から引出して敷台に
打倒
(
うちたお
)
し
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
最前からの
山冷
(
やまびえ
)
にて手足も凍え、其の儘に
打倒
(
うちたお
)
れましたが、女の一心、がばと起上り、
一喝
(
いっかつ
)
叫んでドンと入れました
手練
(
しゅれん
)
の
柔術
(
やわら
)
、一人の舁夫はウームと
一声
(
ひとこえ
)
、倒れる
機
(
はずみ
)
に其の場を逃出しました。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私イ孩児の世話アして
草臥
(
くたび
)
れたから、次の間に
打倒
(
うちたお
)
れて寝てしまって、
夜半
(
よなか
)
に眼イ
覚
(
さま
)
すと、夫婦喧嘩がはだかって居るのサ、女の方で云うには、
好
(
い
)
い
塩梅
(
あんべい
)
に云いくるめて、旦那に
押
(
おっ
)
かぶして置いたが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“打倒”の意味
《名詞》
打 倒(だとう)
相手を打ち倒すこと。
(出典:Wiktionary)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
倒
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“打倒”で始まる語句
打倒仏敵