“蒼空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおぞら66.0%
あをぞら22.0%
そうくう7.0%
あをそら2.0%
おほぞら2.0%
そら1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早朝あさまだき日の出の色の、どんよりとしていたのが、そのまま冴えもせず、曇りもせず。鶏卵たまご色に濁りを帯びて、果し無き蒼空あおぞらにただ一つ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たとへにも天生峠あまふたうげ蒼空あをぞらあめるといふひとはなしにも神代じんだいからそまれぬもりがあるといたのに、いままではあまがなさぎた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
結婚の贈物が天使からささげられてるような気がした。彼女の魂はマリーヌのレースの翼をつけて蒼空そうくうのうちに舞い上がっていた。
末男すゑを子供こどもきながら、まちと一しよ銀座ぎんざあかるい飾窓かざりまどまへつて、ほしえる蒼空あをそらに、すきとほるやうにえるやなぎつめた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
海面うみに浮いて、空を、じつと眺めてゐると、無念無想、蒼空おほぞらの大きく無限なることをしみ/″\とおもふ——
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
木々の芽のしづかなるかな蒼空そらの音
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)