“天生峠”の読み方と例文
読み方割合
あまふたうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世(よ)の譬(たとへ)にも天生峠(あまふたうげ)は蒼空(あをぞら)に雨(あめ)が降(ふ)るといふ人(ひと)の話(はなし)にも神代(じんだい)から杣(そま)が手(て)を入(い)れぬ森(もり)があると聞(き)いたのに、今(いま)までは余(あま)り樹(き)がなさ過(す)ぎた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
さあ、之(これ)からが名代(なだい)の天生峠(あまふたうげ)と心得(こゝろえ)たから、此方(こツち)も其気(そのき)になつて、何(なに)しろ暑(あつ)いので、喘(あへ)ぎながら、先(ま)づ草鞋(わらぢ)の紐(ひも)を締直(しめなほ)した。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
今(いま)も人(ひと)の恐(おそ)るゝ、名代(なだい)の天生峠(あまふたうげ)を越(こ)して、あゝ降(ふ)つたる雪(ゆき)かな、と山蛭(やまひる)を袖(そで)で拂(はら)つて、美人(びじん)の孤家(ひとつや)に宿(やど)つた事(こと)がある。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)