“山蛭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまびる57.9%
やまひる36.8%
やるびる5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙義の山をめぐるあいだに、わたしは山蛭やまびるに足を吸われた。いくら洗っても血のあとが消えない。ただ洗っても消えるものでない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
出雲守頼門たった一人、薄暗い密林の中を、山蛭やまひるに悩まされたり、蛇に脅かされたり、半ば夢心地で、フラフラと歩いているのでした。
山蛭やるびるに悩まされた記憶はいまだに忘れられませんが、それよりもなお一層忘れられない恐しいことがあったのです。それは一緒に連れて行った苦力クリーが逃げ遅れて、虎に喰い殺された時の光景です。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)