“苦力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クーリー46.3%
クリー27.8%
クウリイ13.0%
クリイ5.6%
くうりい1.9%
くり1.9%
くりい1.9%
くーりー1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両手に二挺の拳銃をもち、正面を睨んだその姿! それは意外にも金雀子街と、銅像の前とで邂逅した、穢い老人の苦力であった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
元来、苦力に芸術はない。苦力には苦力の芸術がなければならぬといふことは、嘘である。芸術はそのあるべき場所にしか有り得ない。
「花」の確立 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
蘆荻埠頭。——柳の街道。高粱畑。夕日。古城壁。——最後に私は巡警の物々しい北京前門停車場で、苦力の人力車に包囲されてしまつた。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
これはもうはじめから、私を苦力のようにこき使う目的を以て私に近づいて来たのです。
男女同権 (新字新仮名) / 太宰治(著)
上月が支那苦力を見て「人類に對する親しい感情を起させるやうな人間には見えない」と感じたのをつかまへて
「え、それはわかつてゐるんですがね。苦力の車にひとりで乗せてやるわけには行かないのです。何うもしやうがありませんよ」
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
それは、台湾から香港に渡る船の中である。当時の打狗から香港まで、日本貨十円といふのが三等の賃金で、その代り、苦力と同房の船底である。
風邪一束 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
私達は大きな鞄を一時預けにしたりして、いくらか手間取つてゐる間に、その二人は逸早く苦力に鞄をかつがせて、それを先に立てて、あとから並んで歩いて行つた。
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)