“蘆荻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろてき92.0%
あし4.0%
あしおぎ2.0%
ロテキ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
放水路の眺望が限りもなくわたくしを喜ばせるのは、蘆荻ろてきと雑草と空との外、何物をも見ぬことである。殆ど人に逢わぬことである。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
新たに芽を出した蘆荻あしかやがまや、それにさびた水がいっぱいに満ちて、あるところは暗くあるところは明るかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
この釣りも蘆荻あしおぎの間にあつて、昼顔の花の上に坐り、握り飯でも食ひながら釣れるから、足の達者な人にはよい。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
今、例の錦のふくろの最後の一つを開いてみました。すると。——劉郎浦頭リュウロウホトウ蘆荻ロテキ答エン、博浪激波シバシ追ウモタダヨクラムナカレ、破車汗馬ココニ業ヲ終エテ一舟ニ会セン……そんな文があらわれました。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)