蘆荻あし)” の例文
新たに芽を出した蘆荻あしかやがまや、それにさびた水がいっぱいに満ちて、あるところは暗くあるところは明るかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
台下にはちらりほらり、貧しそうな農家は有るが、新利根川べりには一軒も無く、唯蘆荻あし楊柳かわやなぎが繁るのみで、それもだ枯れもやらず、いやに鬱陶うっとうしく陰気なので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)