“蘆笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしぶえ66.7%
よしぶえ16.7%
ろてき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エイリルはむかしケリルがエマルを取り返した時に吹いた蘆笛あしぶえをとり出してケリルの上に老年を吹いた。ケリルは髪もしろくなってにれの葉のようにかれがれになった。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
「いや、そんなはずはない。さっぱりわからん」と、またいう——「鍋は、さっきまでちゃんとあったんだ。たしかにあった。蘆笛よしぶえのように、ぴいぴい音を立てていた」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
清澄の茂太郎が、ふと蘆笛ろてきの吹奏をやめて、黍畑きびばたけのあなたを見やった時、せっかく、首をふりかけた表情のない動物が、愕然がくぜんとして恍惚こうこつからめて、のどを鳴らしはじめました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)