“クウリイ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:くうりい
語句割合
苦力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土人はほんの土百姓かあるいは苦力クウリイかだ。
日本脱出記 (新字新仮名) / 大杉栄(著)
殊に一人の老紳士などは舷梯を下りざまにふり返りながら、うしろにいる苦力クウリイなぐったりしていた。それは長江をさかのぼって来た僕には決して珍しい見ものではなかった。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
窑台ようだい。三門閣下に昼寝する支那人多し。満目の蘆荻ろてき。中野君の説明によれば、北京の苦力クウリイは炎暑の候だけ皆他省へ出稼ぎに行き、苦力の細君はその間にこの蘆荻の中にて売婬するよし。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)