『貝殻追放（かいがらついほう）：012 向不見の強味（012 むこうみずのつよみ）』
たださへ夏は氣短になり勝なのに全身麻醉をかけられて、外科手術をした後の不愉快な心持は、病院を出てから一週間にもなるのに、未だに執念深く殘つて居る。 甚だ汚ならしい話だが、疾患は痔瘻なので、病院へ通ふのに、乘物に腰掛けて搖られるのが苦痛で、何 …
著者水上滝太郎
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「三田文學」1918（大正7）年10月号、11月号
文字種別旧字旧仮名
読書目安時間約22分（500文字/分）
朗読目安時間約37分（300文字/分）
題名が同じ作品
貝殻追放：001 はしがき （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：002 新聞記者を憎むの記 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：003 「文明一周年の辞」を読みて （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：004 「幻の絵馬」の作者 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：005 永井荷風先生の印象 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：006 「八千代集」を読む （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：007 愚者の鼻息 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：008 「その春の頃」の序 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：009 「心づくし」の序 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：010 「海上日記」の序 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：011 購書美談 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：013 先生の忠告 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：014 本年発表せる創作について　――「新潮」の質問に答ふ―― （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：015 「末枯」の作者 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：016 女人崇拝 （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）
貝殻追放：017 泉鏡花先生と里見弴さん （旧字旧仮名）／ 水上滝太郎 （著）