貝殻追放かいがらついほう002 新聞記者を憎むの記002 しんぶんきしゃをにくむのき
大正五年秋十月。 八月の中旬に英京倫敦を出た吾々の船は、南亞弗利加の喜望峯を𢌞り、印度洋を越えて、二ヶ月の愉快な航海の終りに、日本晴といふ言葉が最も適確にその色彩と心持とを云ひ現す眞青な空を仰いで、靜な海を船そのものも嬉しさうに進んで行く。 …
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