“肉刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ナイフ88.9%
クトウ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎の筋向にすはつてゐた色の白い品のい学生が、しばらく肉刀ナイフの手をめて、与次郎の連中を眺めてゐたが、やがて笑ひながら
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
阿父おやぢの大事な桜の木をつて、嘘一つき得なかつたジヨオージ・ワシントンが先づそれで、食事をするにはいつも肉刀ナイフで済ましてゐた。
食事のあひだにも肉刀クトウで食卓を叩きながら歌つたり、年下の亭主の首を抱へて頬擦りをしたり、目をいて怒る真似をしたりするので、家の内は常にわらひを断たない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)