“肉桂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっけい65.4%
にくけい23.1%
ニツキ3.8%
につけ3.8%
ニッキ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この境内の玉川尻に向った方に、葭簀よしず張りの茶店があって、肉桂にっけいの根や、煎豆や、駄菓子や、大師河原だいしがわらの梨の実など並べていた。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
紫檀したんや、黒檀こくたんや、伽羅きやら肉桂にくけいなぞを送つてゐたものだが、その後、日本の鎖国の為に、帰国出来なくなつた日本人が、此の地に同化した様子で、墓碑の表なぞに
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
肉桂ニツキをお呉れ、肉桂をお呉れ!」
肉桂樹 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
八五郎と二人、念入りに調べた揚句、平次は押入の中から豆ねぢと肉桂につけの屑を少しばかり見付け出して、思はず歡聲を擧げたのも無理のないことです。
「こん畜生、おれだって肉桂ニッキが入っているんだ。肉桂はお薬になるんだぞ。貴様の中に牛乳が何合入ってりゃあそんなに威張るんだ」
キャラメルと飴玉 (新字新仮名) / 夢野久作(著)