“にっけい”の漢字の書き方と例文
語句割合
肉桂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのじぶん上野公園から谷中の墓地へかけては何千本という杉の老木が空をついて群立むらだち、そのほかにもしいかし、もち、肉桂にっけいなどの古い闊葉樹かつようじゅが到る処繁ってたので
独り碁 (新字新仮名) / 中勘助(著)
『胸算用』には「仕かけ山伏」が「祈り最中に御幣ごへいゆるぎいで、ともし火かすかになりて消」ゆる手品の種明かし、樹皮下に肉桂にっけいを注射して立木を枯らす法などもある。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それをモー一層美味しくするのは南瓜とうなすを蒸すかあるいは湯煮ゆで裏漉うらごしにして好い加減と思うほど今の物へ混ぜて肉桂にっけいの粉を加えて蒸すのです。肉桂の粉は南瓜の味を出します。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)