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『独り碁』
ふりがな文庫
『
独り碁
(
ひとりご
)
』
昭和三十三年十二月 家のない私は三十前後のころ谷中の真如院という寺に仮寓していた。そのじぶん上野公園から谷中の墓地へかけては何千本という杉の老木が空をついて群立ち、そのほかにも椎、樫、もち、肉桂などの古い闊葉樹が到る処繁ってたので、昼でも薄 …
著者
中勘助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
縦
(
ほしいまま
)
間
(
けん
)
僅
(
わずか
)
遥
(
はるか
)
滑
(
なめら
)
碁笥
(
ごけ
)
仮寓
(
かぐう
)
各
(
おのおの
)
路
(
みち
)
谷中
(
やなか
)
詣
(
まい
)
苔
(
こけ
)
脆
(
もろ
)
肉桂
(
にっけい
)
群立
(
むらだ
)
因碩
(
いんせき
)
終
(
つい
)
天元
(
てんげん
)
睨
(
にら
)
盤石
(
ばんじゃく
)
烏鷺
(
うろ
)
塁壁
(
るいへき
)
樫
(
かし
)
椎
(
しい
)
棋聖
(
きせい
)
木柵
(
もくさく
)
家禄
(
かろく
)
孟宗
(
もうそう
)