“仮寓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぐう95.7%
やどり4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白雲はその書物を買って来て両国橋の仮寓かぐうへ帰り、即日その書物を読みはじめましたが、実に、こんな面白い本はないと思いました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仙台坂を少し下って行くと、右側に米内海軍大臣の仮寓かぐうがあった。米内さんの家は原宿だったが焼け、それ以来ここに来て居られる由。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼女かれが継母は、その英国に留学しつる間は、信徒として知られけるが、帰朝の日その信仰とその聖書をばげてその古靴及び反故ほごとともにロンドンの仮寓やどりにのこし来たれるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)