“やどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿52.6%
旅宿10.5%
一宿5.3%
仮寓5.3%
宿座5.3%
宿泊5.3%
寄生木5.3%
旅舍5.3%
矢取5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
語るものはわがこの夏霎時しばらくの仮の宿やどりとたのみし家の隣に住みし按摩あんま男なり。ありし事がらは、そがまうへなる禅寺の墓地にして、頃は去歳こぞの初秋とか言へり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
そこで松乃は良人と一緒に里帰りの旅へ出たのであったが、昨夜、浅貝あさかい旅宿やどりあたりから耳が痛み出し、次第に烈しくなって来た。今は堪えられないほどに痛むのであった。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その日は秋山にちか見玉みたま村の不動院ふどうゐん一宿やどり、次の日桃源たうげんたづぬる心地して秋山にたずね入りぬ。
彼女かれが継母は、その英国に留学しつる間は、信徒として知られけるが、帰朝の日その信仰とその聖書をばげてその古靴及び反故ほごとともにロンドンの仮寓やどりにのこし来たれるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
百合ゆり宿座やどりとよびかへて
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
零落れいらく宿泊やどりはやすし。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あの寄生木やどりの出た大木の方に附いてお出でなさいよ……あゝまア思いがけなく清兵衞さんがお出でなすって、一晩お泊め申してゆっくり話を聞きたいが、お急ぎと見えてハイもう影も見えなく成った
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
汝の第一の避所さけどころ第一の旅舍やどりは、聖なる鳥を梯子はしごの上におくかの大いなるロムバルディアびとなさけならむ 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「あなたの柄だと、私は矢取やどりの女のようだよ。」