“ひとよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒトヨ
語句割合
一夜68.8%
人好15.6%
人寄3.1%
一宿2.1%
一瓣2.1%
一生2.1%
終夜2.1%
単節1.0%
一世1.0%
一代1.0%
人集1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仙人でなければ、一夜ひとよの内に私を天下第一の大金持にすることは出来ない筈です。どうか私の先生になって、不思議な仙術を教えて下さい
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「日曜日に東京の銀行へ……。」娘の辰子はぢつと母の顔を見詰めてゐたが、いかにも口惜しさうに「かアさん、お人好ひとよしねえ。」
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
學士がくし出立後しゆつたつごの一日二日より處業しよげうどことなく大人をとなびていままでのやうわがまヽもはず、ぬひはり仕事しごとよみかきほか以前いぜんしてをつヽしみさそひとありとも人寄ひとよ芝居しばいきしことあしけねば
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二〇一宿ひとよ供養くやうして二一罪をあがなひたてまつらんと、二二ゐやまひて奥の方に迎へ、こころよく食をもすすめてもてなしけり。
その青き一瓣ひとよか。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わざびとやわざに遊ぶといにしへは一生ひとよの命かけて愛惜をしみき
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝明あさけ待たず終夜ひとようづくみ死鳥しにどりの雄鴨がそばに雌鴨斃れぬ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
小文吾が曳手ひくて単節ひとよを送って途中で二人を乗せた馬に駈け出されて見失ってしまったり、荒野猪あれいのししを踏み殺してきばに掛けられた猟師を助けたはイイが
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
曳手ひくて単節ひとよ荒芽山あらめやまを落ちる時も野武士に鉄砲で追われた、網苧あしお鵙平もずへい茶屋にも鉄砲が掛けてあった、甲斐の石和いさわの山の中で荘官木工作むくさく泡雪奈四郎あわゆきなしろうに鉄砲で射殺うちころされた。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
扨も/\人間の一世ひとよがてん合点の行ぬハ元よりの事、うんのわるいものハふろ風呂よりいでんとして、きんたま睾丸をつめわりて死ぬるものもあり。
いにしへ一代ひとよ后土おほつち
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
月番つきばん南町奉行所みなみまちぶぎょうしょでも躍気となって、隠密廻おんみつまわり常廻じょうまわりはもとよりのこと、目明めあかし、したぴきを駆りもよおし、髪結床かみゆいどこ、風呂屋、芝居小屋、人集ひとより場、盛り場に抜目なく入り込ませ
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)