“曳手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひくて50.0%
ひきて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小文吾が曳手ひくて単節ひとよを送って途中で二人を乗せた馬に駈け出されて見失ってしまったり、荒野猪あれいのししを踏み殺してきばに掛けられた猟師を助けたはイイが
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
曳手ひくて単節ひとよ荒芽山あらめやまを落ちる時も野武士に鉄砲で追われた、網苧あしお鵙平もずへい茶屋にも鉄砲が掛けてあった、甲斐の石和いさわの山の中で荘官木工作むくさく泡雪奈四郎あわゆきなしろうに鉄砲で射殺うちころされた。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
右の、上から二番目の抽斗ひきだしに指先が触れる。チカッと、火傷やけどをしたような痛みを覚える。指が抽斗の曳手ひきてにかかる……
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あまりかせないでちょうだい。……ほら、もう、曳手ひきてに手がかかった。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)