“曳子”の読み方と例文
読み方割合
ひきこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一幅(ひとはば)の赤い灯(ともし)が、暗夜を劃(かく)して閃(ひらめ)くなかに、がらくたの堆(うずたか)い荷車と、曳子(ひきこ)の黒い姿を従えて立っていたのが、洋燈を持ったまま前へ出て
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
例の牛は土手にあがると、のそりのそりと曳子(ひきこ)と一緒に歩いて行った。白の斑点(ぶち)はまるで雲のように鮮やかだった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お茶屋があったからというわけではなかろうが、その隣りに阪東三弥吉という女の踊りの師匠がいた。その側(そば)に、私の父の俥(くるま)をうけもって、他(ほか)に曳子(ひきこ)を大勢おいていた俥宿(くるまやど)があった。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)