“曳々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいえい80.0%
えい/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素鼠縮緬(すねずみちりめん)の頭巾被(づきんかぶ)れる婦人は樺色無地(かばいろむじ)の絹臘虎(きぬらつこ)の膝掛(ひざかけ)を推除(おしの)けて、駐(と)めよ、返せと悶(もだ)ゆるを、猶(なほ)聴かで曳々(えいえい)と挽(ひ)き行く後(うしろ)より
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
近間な距離ながら時間を要したこというまでもなく、曳々(えいえい)として人馬はすでに戦っているに等しい呼吸(いき)だった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また其(それ)がために勢(いきほひ)を増(ま)し、力(ちから)を得(う)ることは、戰(たゝかひ)に鯨波(とき)を擧(あ)げるに齊(ひと)しい、曳々(えい/\)!と一齊(いつせい)に聲(こゑ)を合(あ)はせるトタンに、故郷(ふるさと)も、妻子(つまこ)も、死(し)も、時間(じかん)も、慾(よく)も、未練(みれん)も忘(わす)れるのである。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)