“戰”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
そよ19.6%
たゝか18.5%
をのゝ14.1%
いくさ12.0%
をのの9.8%
たゝかひ6.5%
ふる4.3%
せん3.3%
たたか2.2%
たたかひ2.2%
わなゝ2.2%
ヲノヽ2.2%
おのの1.1%
さや1.1%
たゝかい1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かりしほと麥は刈られぬ。刈麥の穗麥は伏せて、畝竝うねなみにさららと置きぬ。麥刈ればそよぐさみどり、うねにすでに伸びつる陸稻をかぼならしも。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
つまり河流かりゆう上汐あげしほとが河口かこう暫時ざんじたゝかつて、つひ上汐あげしほかちめ、海水かいすいかべきづきながらそれが上流じようりゆうむかつていきほひよく進行しんこうするのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
お信はかれたもののやうに、平次の顏を見上げました。大きい眼は不安と疑惧ぎぐをのゝいて、可愛らしい唇は痛々しくも痙攣します。
「わたしが丁度二十歳はたちの時だから、元治元年——京都では蛤御門はまぐりごもんいくさがあつた年のことだと思へ。」と、をぢさんは先づ冒頭まくらを置いた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
が代數は、心配してゐた代數は、危惧にをののきながら問題を讀むと、さあ一つも知らない物許りのやうな氣がした。私は尠からず慌てた。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
おなとき賈雍將軍かようしやうぐん蒼梧さうごひと豫章よしやう太守たいしゆとしてくにさかひで、夷賊いぞくあだするをたうじてたゝかひたず。つひ蠻軍ばんぐんのためにころされかうべうばはる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
爾時そのとき我血は氷の如く冷えて、五體ふるひをのゝき、夢ともうつゝとも分かぬに、屍の指はしかと我手を握り屍の唇はしづかに開きつ。
〔譯〕民のに因つて以て之をげきし、民のよくに因つて以て之をはしらさば、則ち民其の生をわすれて其の死をいたさん。是れ以て一せんす可し。
(四三)しんへいは、もと(四四)悍勇かんゆうにしてせいかろんじ、せいがうしてけふす。たたかもの(四五)其勢そのいきほひつてこれ利導りだうす。
三日みつかにしてのちへいろくす。病者びやうしやみなかんことをもとめ、あらそふるつて、でてこれめにたたかひおもむけり。しんこれき、めにり、えんこれき、みづわたつてく。
樹々きゞに落葉のある如く、月日つきひにも落葉がある。無邊のあなたから吹いて來る音無おとなしの風は歳月の樹々を震はせて、黄ばみわなゝく月日をば順々に落してゆく。落ちてどこへ行くのだらう。
落葉 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
次にわぢ/″\とヲノヽきが出て來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
日をひと日おののきぬ、かくてまただに立て得じ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その聲が、ク、ク、ク、と後を刻んで、何處ともなき青葉のさやぎ!
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
わたくしは舊幕府の家來で、十七の時に京都二でうの城(今の離宮)の定番ぢやうばんといふものになつて行つた。江戸を立つたのが、元治ぐわんぢ元年の九月で、例の蛤御門はまぐりごもんたゝかいのあつてから二個月かげつのちの事である。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)