“寇”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
あだ	46.7%
こう	40.0%
あた	6.7%
アダ	6.7%

あだ

故にもし臣をして、さらにそれを期せよと勅し給わるならば、不肖、天下の兵馬をひきい、進んで蜀に入って、寇（あだ）の根を絶ちましょう

三国志：11 五丈原の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

こう

『乍浦集』の原本は西暦千八百四十二年即（すなわち）我が天保十三年壬寅の年英国の軍隊が南清（しん）の諸州を寇（こう）し遂に香港（ホンコン）を割譲せしむるに至った時

下谷叢話 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)

あた

えみしらが寇（あた）せむ舟を拂ひすて大海原（おほうなばら）にいぶきすててむ　（同）

愛国歌小観 (旧字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

アダ

兵法にも——帰ル師（イクサ）ヲ掩（オオ）ウコト勿（ナカ）レ、窮（キワ）マル寇（アダ）ヲ追ウ勿レ——と戒めている。故に、われはかえって今、小路から蜀勢のうしろへ廻ろう。

三国志：11 五丈原の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

寇	漢検1級 部首:⼧ 11画