“掩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おお77.3%
おほ16.5%
2.4%
おい0.5%
かぶ0.5%
0.3%
オホ0.3%
0.3%
0.3%
おおい0.3%
おおわ0.3%
おほう0.3%
おゝ0.3%
かく0.3%
オオ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩春の黄昏だったと思う。半太夫は腕組みをし、棒のように立って空を見あげており、その脇でお雪が、で顔をって泣いていた。
その主觀の情は、唯はれてかすかに響きいづるのみ。(同所)是れ豈逍遙子が所謂、我を解脱して世間相を寫すものにあらずや。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
卯平何時がさうしたのかたへられてあつた。白髮つていた火傷のあたりをうてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わがくべきはも払わず、更紗の小包を二つ並べた間に、袋のままでしく壁に持たれている。いつ欝金ける事やら。あの曲はだいぶれた手に違ない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
食べ終ったものから順に茶碗を拭いて、布巾をその上にせて、それから席を離れた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
狭いけれども宅には庭がありますから、右の矮鶏を、を買って来て、庭へ出して、半月ばかり飼って置きました。
づうとひ寄つて来た身狭乳母は、郎女の前に居たけをかして、ひになつた。外光の直射を防ぐ為と、一つは、男たちの前、殊には、庶民の目に、貴人の姿をすまい、とするのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今はへ難くて声も立ちぬべきに、始めて人目あるをりてしたりと思ひたれど、所為無くハンカチイフをく目にてたり。静緒の驚駭は謂ふばかり無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
東作は澁い茶一杯れるでもない冷たい態度で、少し茶かし加減にかう言ふのでした。
煤煙は昼も夜も絶え間なく部落の空を包んだ。そして部落中は松埃で真黒に塗潰された。わけても柳、鼠梨、欅などの樹膚は、何れとも見分けがたくなって行った。
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
る後尾瀬ヶ原に下る計画であったが、山頂まで白檜の森林にれた藪の深い様子を眺めては、到底縦走を続ける勇気もなく、近い大白沢山もススケ峰も一瞥を与えたのみで
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「しらばつくれて」おつぎは脊負つた書藉から與吉をぱたといた。與吉さな下駄でから/\とらしながらげるやうにけてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
代助は、百合めながら、部屋をふ強いに、りなく自己を放擲した。彼は嗅覚の刺激のうちに、三千代の過去を分明に認めた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
船の行手に、拳程の白い雲が湧いたと思ふと、見る間にそれが空一面に擴つて、金色の太陽をして了つた。——よく見ると、それは雲ぢやなかつた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
兵法にも——帰ルウコトレ、マルヲ追ウ勿レ——と戒めている。故に、われはかえって今、小路から蜀勢のうしろへ廻ろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)