“掩蓋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんがい83.3%
おおい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦時中、防空壕の掩蓋えんがいになっていた吉良きらの雑倉の小屋根に風穴があくと、係長と刑事が後先になって地下室へ入って行った。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その掩蓋えんがいから、一人の将校が、首から上を出して、人造人間部隊を指揮しているらしいのが見えたが、多分それがハンスなのであろうと思った。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
車に乗っているのは六十あまりの老女と十七、八の若い娘と六、七歳の男のの三人で、他に四十位で頬に大きなあざのある男が長いむちっていた。車には掩蓋おおいがないので、人は皆湿れていた。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)