“吉良”の読み方と例文
読み方割合
きら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ごうの北に八ツ面山おもてやまというのがある。そこから雲母きららを産するので、遠い昔からこの地方を、吉良きらあがたとよび、吉良の庄とも唱えてきたのじゃ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦時中、防空壕の掩蓋えんがいになっていた吉良きらの雑倉の小屋根に風穴があくと、係長と刑事が後先になって地下室へ入って行った。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
義士等が吉良きらの首を取るまでには、長い長い時間が掛かった。この時間は私がまだ大学にいた時最も恐怖すべき高等数学の講義を聴いた時間よりも長かった。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)