“えんがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
円蓋46.2%
掩蓋38.5%
圜外7.7%
簷外7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう大円蓋えんがいは目に入らず、ただその寒ざむとした胴の灰色の壁だけが、のしかかるやうにそびえてゐるのでした。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
その掩蓋えんがいから、一人の将校が、首から上を出して、人造人間部隊を指揮しているらしいのが見えたが、多分それがハンスなのであろうと思った。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は当時において、その胸中には、千万丈の波瀾を湧かしめたりといえども、これらの運動に関しては、あたかも太陽系圜外えんがいの小遊星に外ならざりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
白鞭を以て地を築いてあなと成す、虫を中に置き、その上に沃盥よくかんす、少頃しばし蠕々ぜんぜん長きがごとし、竅中きょうちゅう泉湧き、倏忽しゅっこつ自ずからわだかまる、一席のごとく黒気あり香煙のごとし、ただちに簷外えんがいに出で