“所為無”の読み方と例文
読み方割合
せんな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は堪(た)へ難くて声も立ちぬべきに、始めて人目あるを暁(さと)りて失(しな)したりと思ひたれど、所為無(せんな)くハンカチイフを緊(きびし)く目に掩(あ)てたり。静緒の驚駭(おどろき)は謂ふばかり無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
可疎(うとま)しの吾子(あこ)が心やと、涙と共に掻口説(かきくど)きて、悲(かなし)び歎きの余は病にさへ伏したまへりしかば、殿も所為無(せんな)くて、心苦う思ひつつも、猶(なほ)行末をこそ頼めと文の便(たより)を度々(たびたび)に慰めて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)