“為無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しな66.7%
せな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「然うでせうかね。」と二人は押しても争ひは為無しない。今来たシチウをせつせと強い胃袋へ詰込んで居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
宮沢の城へ寄せたが、もとより政宗の兵力宮沢の城の攻潰せめつぶせぬことは無いに関らず、人目ばかりに鉄砲を打つ位の事しか為無しなかった。宮沢の城将岩崎隠岐は後に政宗に降った。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
白砥しらと小新田をにひた山のる山のうら枯れ為無せな常葉とこはにもがも」(巻十四・三四三六)等がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
なやましけ人妻ひとづまかもよぐ船の忘れは為無せないやひ増すに (同・三五五七)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)