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『茗荷畠』
ふりがな文庫
『
茗荷畠
(
みょうがばたけ
)
』
その前の晩、田住生が訪ねて来た。一昨年の暮に亡なつた湯村の弟、六郎の親友である。今度福岡大学へ行く途中とあつて立寄つた。此間の洪水で鉄道が不通ゆゑ神戸までは汽船にすると云ふ。白絣のあらい浴衣に、黒の帯、新しい滝縞の袴をシヤンと穿いて居た。お …
著者
真山青果
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1907(明治40)年11月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約32分(500文字/分)
朗読目安時間
約52分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
些
(
ちよい
)
興
(
たかぶ
)
寄
(
かゝ
)
極
(
きはま
)
終
(
しまひ
)
注
(
つぎ
)
買
(
と
)
向
(
むかう
)
機会
(
きつかけ
)
踵
(
あくと
)
果
(
くだもの
)
冷
(
ひやゝ
)
興
(
はず
)
何
(
どう
)
砂埃
(
ほこり
)
為
(
さ
)
覆
(
かぶ
)
何
(
いづ
)
緩
(
ゆつく
)
画
(
ゑが
)
朴
(
ほゝ
)
拡
(
はだか
)
主
(
しゆ
)
総
(
あら
)
聳
(
た
)
外
(
はづ
)
限
(
きり
)
閃
(
きらめ
)
蒼色
(
そらいろ
)
温味
(
あたゝかみ
)
浮
(
うは
)
恋
(
ラブ
)
亡
(
なく
)
候
(
さふらふ
)
甦生
(
かうせい
)
囚
(
とらは
)
腹這
(
はらばひ
)
雲母
(
きらゝ
)
委
(
くは
)
復
(
かへ
)
衛
(
まもる
)
襲
(
かさ
)
憧
(
あくが
)
所詮
(
とても
)
掌
(
たなそこ
)
暮
(
くらし
)
他
(
ひと
)
突然
(
だしぬけ
)
突伏
(
つゝぷ
)
私語
(
さゝや
)
兄
(
あん
)
締
(
しまり
)
切
(
しき
)
盛切
(
もつきり
)
吹
(
ふか
)
咽
(
のど
)
老爺
(
おやぢ
)
際
(
きは
)
険
(
けは
)
為
(
し
)
開
(
あけ
)
活
(
いか
)
油井
(
ゆゐ
)
此間
(
こなひだ
)
悄
(
しよ
)
悪
(
あ
)
悪戯
(
いたづら
)
態
(
ざま
)
桝
(
ボックス
)
懊悩
(
あうなう
)
打遣
(
うつちや
)
赭色
(
しやいろ
)
捉
(
つかま
)
更
(
あらた
)
築上
(
きづきあ
)
籠
(
こ
)
窺
(
うかゞ
)
硯
(
すゞり
)
睦
(
むつま
)
纏
(
まとま
)
目配
(
めくばせ
)
罵
(
のゝし
)
的
(
あて
)
白絣
(
かすり
)
羨
(
うらやま
)
脂
(
やに
)
牀
(
ゆか
)
爛
(
たゞ
)
然
(
さ
)
為様
(
しやう
)
滲入
(
しみい
)
上
(
かみ
)
沈着
(
おちつき
)
棕梠
(
しゆろ
)
梶棒
(
かぢぼう
)
西瓜
(
すゐくわ
)
許
(
ばか
)
明店
(
あきみせ
)
尤
(
もつと
)
兜町
(
かぶとちやう
)